
文鳥のしっぽの思い出
前回、ネルとモノたんの関係について少し書きました。
前回は、バリアフリーがテーマだったので、それ以上書かなかったのですが……。
モノたんはケージの底板を改造後、ケージ外でくつろいでいるネルのしっぽ(尾羽)がケージの中に入ってくると、それをかじるようになりました。
そのいたずらを見たときに「はっ!」と思い出したことがあるのです。
もうすっかり忘れていた、実家の文鳥のふるまいを……。
モノたんのクチバシでしっぽをかじられても、ネルは怒りません。
怒りっぽいのが文鳥なのに、ネルは優しいのねと思いたいところです。
……が、私には分かってしまいました(汗)
このとき、ネルはフリーズしているのです……。
どうしていいのかわからずに固まってしまうのです。
しばらくして、しっぽを固定されていることが分かると、ネルはそーっと前傾姿勢になって、しっぽを抜こうとします。
このときも前の一点を見たまま、無言です。
怒らないというより、そんな心の余裕もないように見えます。
それを見て、思い出しました。
小学生のころ、実家で飼っていた手乗り文鳥の1羽が、とんでもなく気が荒い鳥でした。
彼は人間に慣れてはいたのですが、ケンカ友だちと思っていたのか、おとなしく撫でられているより、攻撃してきた記憶のほうが多いです(笑)
他の文鳥は蹴散らして、ケージ外で出されるおやつにはいつも一番乗りでした。
ある日その子をケージから出して、おいでと指を出したのですが、乗ってきませんでした。
乗ってくるか、ドリル攻撃してくるかだったので……てっきりつつかれると思っていた私は不思議に思いました。
そのとき、その子はネルと同じリアクションをしていたのですよね。
不思議に思って後ろを見ると、降ろしたケージのドアにしっぽが挟まれたままだったのでした。
しっぽを押さえられてしまうと、文鳥は動けなくなるのですね。
たしかに、無理に引っ張って、しっぽが抜けてしまったらうまく飛べなくなりますもんね。
だからそーっと前屈みになって、脱出を試みるのかも。
何気ないネルの仕草に、その子の記憶がいろいろと蘇ってきて、しばらく思い出にひたってしまいました。
○十年前に飼っていて、飼い方も今思えば質素で放任だった文鳥ですが、10歳を超えるまで生きてくれました。
当時は「暴君だから、長生きするものだね」……なんて、変な理屈で家族一同納得していて。
そのすごさがあまり分かってあげられていなかったなあ。
今は虹の橋の向こうで、暴れ回っているのかな?
ネルの場合は、さいわいキンカチョウのモノたんのクチバシが弱いので、そっと引っ張るとすぐに放してしまいます。
でも、ネルがケージに背を向けると、自動的にしっぽはケージ内に入ってしまうわけで……。
そうすると、モノたんは面白がってまたかじるわけで……。
まるでコントみたいに、何回も繰り返しちゃうのですよね(汗)
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